さびねことは

さびねこは日本に古くから存在する猫です。

その名のとおり錆びたような色合いの被毛をもつ、三毛猫の一種です。

黒や茶色の毛が不規則に入り混じっていて、1匹として同じ柄や毛色が存在しない
とても個性的で唯一無二の猫なのです。

さびねこの歴史

猫は古代エジプトで野生からイエネコへと変化しましたが、
その頃には褐色と黒色の縞模様のいわゆる「キジトラ」しか存在しませんでした。

現在ではさまざまな毛色の猫が存在しますが、
その多くは突然変異や交配によって生まれました。

三毛猫やさびねこも、突然変異によって生まれたと考えられているそうです。

猫が人間のペットとして暮らすようになったことで、
それまでは生き残れなかったさまざまな毛色の猫が繁殖できるようになり、
さびねこも見られるようになったのです。

さびねこの特徴

さびねことは、毛色の特徴を表した呼び名であり、猫の種類ではありません。

まれにトンキニーズやブリティッシュショートヘア、ペルシャなどに
さび柄の猫が生まれることがありますが、ほとんどのさびねこは雑種です。

さびねこは大きく分けて2パターン存在します。

黒さび(黒と赤茶色のトラ柄が混ざったまだら模様)と
赤さび/べっこう(茶トラ柄に黒が混ざっているまだら模様)です。

黒さびは全体的に黒っぽい印象で、胸やお腹が淡い色の毛になっていることもあります。

赤さびは茶色やベージュ、オレンジ色が強く、光に当たるとより鮮やかな美しい色に見えます。

まれにグレーや薄い茶色のさびねこもいて、「灰さび」や「パステルさび」と呼ばれます。

さびねこの多くは、スリムで足が長い体型をしています。

目の色はイエローやゴールド、グリーンが多く見られ、顔立ちに愛嬌があります。

肉球は被毛と同様に黒や濃い茶色、ピンクが入り混じった色合いです。

とても賢い猫であり、体も丈夫で体調を崩しにくいので飼いやすい猫でもあります。

三毛猫の一種でもあるさびねこは、遺伝子的にほとんどがメスです。

オスのさびねこが生まれる確率は3万分の1といわれており、大変希少な存在です。

さびねこの性格

そのほとんどがメスであることから、性格もメス特有の性質が見られることが多いといわれています。

メス猫はオス猫に比べて大人しく、あまり無茶な遊びをしない傾向があります。

さびねこは飼い主の表情や行動などをよく観察し、空気を読む賢さがあります。

母性本能が強く愛情豊かで面倒見もよく、協調性が高い子が多いといいます。

周囲に気配りができるからこそ、ストレスをためやすい一面ももっています。

怖がりで警戒心が強いところもあり、仲良くなるまで時間はかかりますが、
一度信頼関係ができると大変な甘えん坊になります。

しあわせを運ぶさびねこ

さびねこは幸運を運んでくると言われています。

白は幸福、茶色は無病息災、黒は魔除けのシンボルで、
この3色カラーを持つ三毛猫が縁起のいい猫とされたことからきているようです。

三毛猫やさびねこのオスの存在自体が非常に貴重なことから、
出会うだけでもかなり幸運であるため、
三毛猫やさびねこそのものが幸運をもたらすとされている、とも言われています。